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Resona Investment Outlook 2019.8 (りそなの投資環境見通し)

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2019年12月13日
Resona Investment Outlook 2019.12 (りそなの投資環境見通し)

直近3ヵ月(2019年9月~11月)のふりかえり

過去3カ月の間、短期景気循環を表すグローバル製造業PMIが底入れの動きとなる一方、FRBは2度の利下げを実施、ECBは3年半ぶりの利下げと量的緩和の再開を決定しました。米中通商摩擦を巡る不透明感は残るものの、景気回復期待と緩和的な金融環境が同時にサポート要因となる適温景気相場が醸成されました。リスク資産が幅広く買われ、世界株価指数(MSCIワールド)は2018年1月につけた最高値を更新しました。債券市場では売りが先行しましたが、主要国の緩和政策が長期化するとの見方を背景に利回りの上昇は限定的でした。

<直近3ヵ月(2019年9月~11月)主要マーケットの騰落率>

(期間:2019年8月末~2019年11月末)

  • 【期間騰落率】使用インデックス…国内債券:NOMURA-BPI総合、国内株式:東証株価指数(TOPIX、配当込み)、先進国債券:FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)、先進国株式:MSCI-KOKUSAI指数(配当込み、円ベース)、新興国債券:JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)、新興国株式:MSCIエマージング・マーケット指数(配当込み、円換算ベース)、国内リート:東証REIT指数(配当込み)、先進国リート:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円ベース)※【価格要因】先進国債券・先進国株式・新興国債券・新興国株式・先進国リートについて、上記の使用インデックスの現地通貨建ての騰落率を用いて算出(先進国リートについてはドル建てを使用)※【為替要因等】期間騰落率から価格要因等を除いたもの(期間騰落率 - 価格要因)

【出所】 ブルームバーグの公表データに基づいて、りそなアセットマネジメント作成

主要マーケットの見通し

資産クラス 見通し(今後6ヵ月程度)
国内債券 アンダーウエイト。2020年6月末までに日本国債10年は0.1%まで上昇を予想。マイナス金利深堀り観測の後退、長期債のオペ減額、海外投資家の大量買いの反動で、米長期金利に対する日本国債のベータ値(感応度)が上昇。現状の相関が続けば、米10年債2.5%で日銀のターゲット上限0.2%近傍まで上昇する見通し
国内株式 中立より高めポジション。日経平均株価は2020年前半に2018年10月に付けたバブル崩壊後の戻り高値2万4270円を更新する展開を予想。企業収益は2019年度ほぼ横ばい、2020年度は小幅増益が前提。前年比では4-6月期の伸びが最大となる見通し
先進国債券 中立より低めポジション。1)世界景気は緩やかなペースで回復、2)FRB・ECBともに2020年いっぱいは現状の緩和スタンスを維持すとの見通しを前提に、2020年央には米10年債利回り2.3%、独10年債0.0%に上昇を予想
先進国株式 中立より高めポジション。世界株価は米国景気が景気後退入りする6ヵ月~1年程度前にピークを着ける傾向あり。米国のリセッション入りは2021年以降と予想され、株価が向こう6ヵ月程度の間に転換点を迎える可能性は低いと判断。市場のリスク選好が過度に進まないか、予想PER(現在米国株は18倍近辺)などで要点検
新興国債券 中立ポジション。相対的に高い利回り、景気回復局面では新興国通貨が選好され易い点を評価。政治の不安定化が広がっており、国・地域、通貨の分散を徹底
新興国株式 中立ポジション。世界景気の回復は新興国市場に追い風。3つの構造要因 ――中国経済の成長率低下、政治不安定化、過剰債務問題、に対する脆弱性によりパフォーマンス格差の拡大が予想される
国内リート 中立ポジション。世界的な超低金利環境のもと、インカム収入の観点からは依然魅力的な投資先と位置付けられる。不動産市況の変調にはこれまで以上に細心の注意が必要
先進国リート 中立ポジション。金利反転はマイナス要因となるものの、相対的に高い利回りが期待できることから投資需要は依然強い。当面は中立のポジションを維持しファンダメンタルズの変化を見極めた上で中立以下への引き下げを検討

りそなアセットマネジメント株式会社
運用戦略部 投資戦略グループ作成
(監修:チーフ・ストラテジスト 下出 衛)

当ページは投資環境等に関する情報提供のためにりそなアセットマネジメントが作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。販売会社が投資勧誘に使用することを想定して作成したものではありません。また、記載されている内容、数値、図表、意見等は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。また、将来の市場環境の変動や運用成果を示唆・保証するものではありません。当ページは信頼できると判断した情報等をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。取引時期などの最終決定は、お客さま自身の判断でなされるようお願いいたします。当ページに示す意見等は、特に断りのない限り、当ページ作成日現在のりそなアセットマネジメントの見解です。また、りそなアセットマネジメントが設定・運用する各ファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。