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2020.11.06 Market Eye

FOMC(11月4・5日)の評価と市場動向

予想通り現行政策据え置き。資産買い入れ拡充の可能性が焦点に

  • 金融政策:現行のゼロ金利政策と資産買い入れ策(国債800億ドル,MBS*400億ドル/月)を据え置き
  • 景気見通し:新型コロナウイルスの感染拡大が景気を下押しする可能性に強い懸念を表明
  • 今後の焦点:12月FOMCでは資産買い入れの拡充、年末期限の信用供給策の延長が焦点に

■現行の金融政策の据え置きを決定

【FOMC*声明文とパウエルFRB*議長記者会見】

  1. 1.金融政策:政策金利・資産買い入れ策は現状据え置き。
  2. 2.フォワードガイダンス:「雇用最大化を達成し、インフレ率が一定期間、2%の目標を適度に上回るまで、現在のゼロ金利政策を維持することが適切」との、従来文言を据え置き。
  3. 3.景気見通し: 声明文では「景気の先行きは新型コロナウイルスが大きく左右しうる」との文言を維持。パウエル議長は、景気には依然として下振れリスクが残るとし、政府による財政支援の必要性を改めて強調。
  4. 4.信用供給策:7500億ドル規模の社債購入策を含む、複数の信用供給策が12月末で期限切れに。今回は延長が見送られたが、12月FOMCで延長されるか注目。

■次回FOMC:資産買い入れ拡充があるか注目

パウエル議長は記者会見で、新型コロナウイルスのリスクに強い懸念を示しました。現在、欧州では感染が急拡大し、英、独、仏等の主要国が、感染抑制策の厳格化を迫られています。EUは10-12月期のユーロ圏の成長率を前期比+3.4%から▲0.1%に大幅下方修正するなど、景気の2番底が現実味を帯びています。こうした状況を受け、ECB*は12月会合での追加緩和を強く示唆し、イングランド銀行は5日、2021年の資産買い入れ枠を1500億ポンド増やす追加緩和策を発表しました。

米国でも、資産買い入れ拡充等の追加対応の期待が高まると考えられます。12月FOMCでは、年末に期限切れとなる社債や地方債等の買い入れ策の延長が協議されると予想されます。資産買い入れに関しては、今回のFOMCで詳細に議論したとパウエル議長は記者会見で明かしています。米大統領・議会選挙の結果は、上下院の支配政党が異なる“ねじれ”となる見込みが高く、財政支出拡大による国債需給悪化懸念は一旦後退していますが、FRBは長期金利の上昇を警戒していると見られ、次回FOMCでは、購入債券の年限長期化等が検討される可能性があります。

運用戦略部 投資戦略グループ 岩井 真子

〈用語説明〉

  1. *MBS … 不動産ローン担保証券(Mortgage Backed Securities)。不動産ローンを裏付けとして発行される金融商品。
  2. *FOMC … 連邦公開市場委員会( Federal Open Market Committee )。金融政策決定会合にあたる。
  3. *FRB … 連邦準備制度理事会( Federal Reserve Board )。米国の中央銀行にあたる。
  4. *ECB… 欧州中央銀行(European Central Bank)。ユーロ圏の中央銀行にあたる。

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