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Monthly Guide 2021.06

主要マーケットの推移

  • 世界株式は景気に敏感な業種や出遅れ株を牽引役に、4ヵ月連続の上昇となりました。経済活動の再開期待の高まりを受け、米国に続き欧州でも主要株価指数が高値を更新する展開となりました。
  • 債券市場では、インフレ懸念で売られる(金利は上昇)場面がありましたが、月末にかけて買い戻され、米国長期金利は2ヵ月連続で低下しました。為替市場では133円台までユーロ高・円安が進みました。

5月末基準 各資産別 月間騰落率と振り返り(円換算ベース)

※ブルームバーグの公表データに基づき、りそなアセットマネジメントが作成。 ※国内債券:NOMURA-BPI総合、国内株式:東証株価指数(TOPIX、配当込み)、先進国債券:FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)、先進国株式:MSCI-KOKUSAI指数(配当込み、円ベース)、新興国債券:JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)、新興国株式:MSCIエマージング・マーケット指数(配当込み、円換算ベース)、国内リート:東証REIT指数(配当込み)、先進国リート:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円ベース)

資産クラス コメント
国内債券 10年国債利回りは2月末に付けた0.18%近くをピークに低下基調が続いています。1-3月期GDP成長率は前期比年率▲5.1%と3四半期ぶりのマイナス成長、4-6月期も緊急事態宣言の影響で連続マイナス成長の可能性が指摘される中、長期債利回りは先高観に欠ける展開となりました。4月コアCPIは前年比▲0.1%と9ヵ月連続で前年割れとなりました。
国内株式 日経平均株価は海外株の調整を受けて月央に27000円台前半まで下落する場面がありましたが、月末にかけて持ち直し、小幅プラスで終わりました。上場企業の2021年3月期純利益は前期比+26%と3年ぶりの増益となりました。5社に1社が最高益を記録する一方、東証33業種のうち14業種が赤字、もしくは減益となる2極化傾向が顕著でした。
先進国債券 米10年国債利回りは1.6%を挟んで上下に振れる展開となりました。雇用統計の下振れを受け一時1.4%台半ばまで低下する一方、4月コアCPIが前年比+3.0%と25年ぶりの高い伸びとなったことから1.7%近辺まで上昇する場面がありました。欧州では、経済活動再開期待の高まりを受け、独10年債利回りは約2年ぶりに▲0.1%を一時上回りました。
先進国株式 米国では景気に敏感な業種や割安株が選好され、NYダウが4ヵ月連続で上昇する一方、成長株の比重が高いナスダック総合指数は7ヵ月ぶりにマイナスで終わりました。業種別では素材・エネルギーなどが市場を上回る上昇となりました。欧州ではワクチン接種加速に伴う景気回復期待から、代表的株価指数であるSTOXX600が最高値を更新しました。
新興国債券 新興国債券(円建て)は、3ヵ月連続のプラスパフォーマンスとなりました。国別では、ブラジル、南アフリカ、ロシアなど金融引き締めに軸足を移した国の上昇が目立ちました。金融引き締め策は通貨の下落に歯止めをかける効果がある一方、景気に対する悪影響を注視する必要があります。
新興国株式 新興国株式(円建て)は、8ヵ月連続のプラスとなりました。先進国同様に成長株が見送られる一方、世界景気に敏感な業種や出遅れ市場に投資資金が向かいました。国別では中国、台湾、韓国の東アジア3市場が揃ってマイナスとなる一方、インド、ブラジル、ロシアのプラス寄与が目立ちました。
国内リート 東証リート指数は、7ヵ月連続でプラスとなりました。用途別指数では住宅指数が下落する一方、オフィス指数の上昇が目立ちました。東京都心5区のオフィス空室率は4月時点で5.65%と14ヵ月連続で悪化しました。日銀によるリート購入は先月に続き見送られました。
先進国リート 先進国リート指数は、経済活動再開と長期金利の安定推移が追い風となり、7ヵ月連続で上昇しました。国別では、ワクチン接種が加速する欧州圏のプラス寄与が目立ちました。セクター別ではホテル・娯楽セクターが下落する一方、リテール・オフィスセクターが指数を上回る上昇となりました。

今月の注目指標:景気回復のばらつきが株式市場の物色動向に影響

【出所】 Haver analytics、ブルームバーグ、Our World in Dataの公表データ等に基づき、りそなアセットマネジメントが作成

世界の株式市場の中で、欧州株の盛り返しが顕著です(上図)。欧州では新型コロナウイルスのワクチン接種が4月以降加速し、昨年秋から続いた行動制限の緩和による経済正常化期待が急速に高まっています。

ワクチン接種の進捗では地域間でばらつきが目立ちます(上下図)。ワクチン接種が先行した米国では、いち早く景気回復が進みましたが、足元では経済指標の回復モメンタムに一部一巡感が見られます。他方、ワクチン接種が加速する欧州・日本等では、景気回復がこれから進むと予想されます。

今後は、経済正常化・景気回復が進む地域と、回復が一巡する地域が混在するまだら模様の景気回復となる見込みです。株式市場のリード役は、各地域の景気回復時期に応じて循環すると予想され、幅広い地域・業種に分散して投資する手法が効果を発揮すると考えられます。

りそなアセットマネジメント株式会社
運用戦略部 投資戦略グループ作成
(監修:チーフ・ストラテジスト 下出 衛)

当ページは投資環境等に関する情報提供のためにりそなアセットマネジメントが作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。販売会社が投資勧誘に使用することを想定して作成したものではありません。また、記載されている内容、数値、図表、意見等は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。また、将来の市場環境の変動や運用成果を示唆・保証するものではありません。当ページは信頼できると判断した情報等をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。取引時期などの最終決定は、お客さま自身の判断でなされるようお願いいたします。当ページに示す意見等は、特に断りのない限り、当ページ作成日現在のりそなアセットマネジメントの見解です。また、りそなアセットマネジメントが設定・運用する各ファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。