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ESGコラム

食品ロス削減へ

基礎から学ぶ 2023年7月28日

皆さんは「食品ロス」について意識したことがありますか?「食品ロス」という言葉は聞いたことがあっても、実際に生活の中であまり意識したことのない方もいらっしゃるかもしれません。
日本の食品ロスの現状はというと、年間約523万トン、国民1人当たり年間約42㎏の食品が廃棄されています。これは年間1人当たりの米の消費量(約51㎏)に近い量です。

今回は、日本の食品ロスの現状を理解し、私たちの暮らしの中で出来る取り組みを考えていきましょう。

食品ロスの現状

食品ロスの発生要因は、大きく「事業系」と「家庭系」に分けられます。
事業系の食品ロス量は年間約279万トンで、製造・流通・調理の過程で発生する規格外品、返品、売れ残りや、外食産業における作り過ぎなどが主な要因となっています。一方、家庭系の食品ロス量は年間約244万トンで、食べ残しや賞味期限切れによる廃棄などが主な要因となっています。

日本の食品ロス発生量(令和3年度)
日本の食品ロス発生量(令和3年度)内訳

各企業・自治体の取り組み

日本では、事業系食品ロス・家庭系食品ロスともに、2030年度までに2000年度比で半減させるとの目標が掲げられています。

その達成に向けて、各企業では、食品ロスを削減するために様々な取り組みが行われています。例えば製造の段階では、需要予測精度の向上、賞味期限延長・年月表示化、製造ミスの削減などです。販売の段階では、商品の小容量での販売やバラ売りなどを行い、廃棄を削減する取り組みが行われています。

また自治体においても様々な取り組みやキャンペーンが行われています。例えば長野県松本市で生まれた、宴会などで生じる食品ロスを防ぐための運動「30・10(さんまるいちまる)運動」は全国に広まっています。

「30・10(さんまるいちまる)運動」とは?

私たちの暮らしの中で出来ること

私たちの暮らしの中でも、今すぐ始められる食品ロス削減のための行動があります。
例えば買い物に行くタイミングひとつでも、食品ロスを減らすことができるかもしれません。お腹が空いている時やイライラしている時に買い物に行き、つい余分なものを買ってしまった経験はありませんか?「空腹時やイライラしている時は買い物に行かない」といった些細なことでも、買い過ぎを防ぐひとつの取り組みになります。

暮らしの中での少しの意識の積み重ねが、大きな削減につながります。日々の生活の中で「食品ロスの削減」をぜひ意識してみてください。

今日から始める「食品ロス削減のためのヒント」

買い物をする時

  • 家にある食材を事前に調べて必要な分だけを購入する
  • すぐに食べる商品は陳列順に購入する
  • 季節商品は予約購入する

調理をする時

  • 体調や予定を考慮して食べられる分だけを作る
  • 食材に合った保存方法で長持ちさせる工夫を
  • 保存食の賞味期限切れに注意

外食をする時

  • 食べきれる量を注文する
  • 苦手な食べ物が入っていないかを事前にチェック
  • 「30・10運動」を心がける

出所:農林水産省のHPをもとにりそなアセットマネジメントが作成。

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