スマホ用ページはこちら

ESGコラム

脱炭素社会へ

基礎から学ぶ 2023年6月5日

近年、環境への配慮が注目されている背景として、世界的な温暖化の問題や、気候変動による災害の発生が挙げられます。私たちの身の回りでも、以前よりも温暖化を感じる出来事が増えているのではないでしょうか。例えば桜の開花が年々早まっていることや、夏場には連日のように真夏日が続くことも、世界的な温暖化に起因しています。

温暖化について何となく知っているという方も多いかと思いますが、今回は改めて、地球温暖化の現状と、脱炭素社会に向けた取り組みについてお伝えさせていただきます。

地球温暖化の現状

温暖化は、人間の活動によって増加した二酸化炭素(CO2)に代表される温室効果ガスが原因と言われています。太陽からのエネルギーで地上が温められ、地上から放射される熱を温室効果ガスが吸収・再放射することにより大気が温まります。

地球温暖化のしくみ

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(統合報告書)によると、世界の平均気温(2011~2020年の平均)は1850~1900年と比較し1.1%上昇しており、これは人間の活動による温室効果ガスの排出によって引き起こされたことに疑う余地がないと結論づけています。

さらに今後数十年の間に温室効果ガスの排出量が大幅に減少しない限り、今世紀中に世界の平均気温は1.5℃を超えて上昇する可能性が高く、2℃より低く抑えることは難しいと予想しています。こうした人間活動による温室効果ガス排出に起因した気候変動は、社会経済活動や自然環境に対して広範囲に影響を及ぼすと指摘しています。

気候変動が及ぼす影響

脱炭素社会への取り組み

温室効果ガスを削減する手段の一つが、エネルギー源としての化石燃料の使用量削減です。再生エネルギーの使用を進めていくこともその一つです。また、生活の中でごみを減らすことやリサイクル由来の素材を使うことで化石燃料の使用を削減する方法もあります。

CO2排出量の部門別内訳

日本のCO2排出量は、合計10億6,400万トンと発表されています(2021年度)。その内訳を見てみると、約80%が企業・公共部門から排出されており、各業界・企業は様々な脱炭素社会への取り組みを進めています。

例えば自動車業界は脱炭素化へ向けて、動力源の100%が電気である「電気自動車」や、水素を使って電気をつくる「燃料電池自動車」などを推進しています。また、製造過程におけるCO2排出量削減を掲げている企業もあります。

CO2排出量の部門別内訳

残りの約20%は家計関連から排出されています。私たちの身の回りでも、脱炭素につながる取り組みが数多くあります。持続可能な社会の実現へは、電気の使用を太陽光発電に切り替えたり、家庭ごみを減らす、リサイクルするなど私たち一人一人の心掛けがきっと大きな力になるはずです。出来るところから少しずつ取り組んでいきましょう。

ご注意事項

  • 当ページは、りそなアセットマネジメント株式会社がESG投資に関する情報提供を目的として作成したものであり、
    いかなる金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当ページは、当社が信頼できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
  • 運用実績および市場環境の分析等の記載内容は過去のものであり、将来の運用成果および市場環境等を示唆・保証するものではありません。
    また、将来の市場環境の変動等により、運用方針が変更される場合があります。
  • 当ページに指数・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権、その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
  • 当ページの記載内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合があります。

商号等:りそなアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2858号

加入協会:一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会