ファンド評価(プロダクトガバナンス)
プロダクトガバナンスの考え方
当社のパーパスは「将来世代に対しても豊かさ、幸せを提供」することです。このパーパスを実現するためには、当社の商品が真にお客さまの中長期的な資産形成に資することが不可欠であることから、お客さまの利益を最優先する業務運営の一環としてプロダクトガバナンスが非常に重要であると認識しています。
プロダクトガバナンスとは、“真にお客さまのニーズを踏まえた中長期に安定的なリターンを確保できる商品が組成、提供できているか”、“組成時に想定した運用が実践され、お客さまへコストに見合うリターンを提供できているか”、“組成時に想定した運用を継続していくことが可能か”等の観点から、個別商品ごとに品質管理を行うことを言います。
プロダクトガバナンスにおいては、商品組成時における個別商品の適切性の検証に留まらず、商品組成後においても、運用品質が維持されていることを継続的に検証することが重要です。これらのガバナンスを適切に働かせることにより、アクティブ運用、バランス運用、インデックス運用のそれぞれにおいて当社の商品を長期継続的に提供し続けることができると考えています。
商品組成時においては、中長期的に提供できる商品か、対象とするお客さまは商品コンセプトに合致しているか、想定するリスク・リターンは妥当か、商品内容や業界水準を考慮した適切な信託報酬料率が設定されているか等の観点から、商品の適切性について検証を行います。
また、商品組成後においては、運用哲学や運用スタイルに沿った運用が行われているか、お客さまからいただくコスト(信託報酬等)に見合ったリターンを提供できているか、商品性に合致した運用を継続できるか等の観点から運用品質の検証を行います。なお、当社の商品が想定したお客さまに対して販売されているかという適合性についても、今後、販売会社等と連携しながら検証の体制を整えていくことを予定しています。
こうしたプロダクトガバナンスの活動はあくまでもお客さま本位で行われることが重要であると考えています。そのため、商品所管部署や運用担当部署による自律的な管理に加え、管理部門が検証や評価を行い、さらに社外取締役による第三者検証が行われる体制としています。
評価・検証の結果、お客さまに対して想定した価値が提供できていないと判断した場合、運用手法の改善や運用体制の見直し等の取り組みを通じて運用品質の改善を図り、それを組織的にフォローアップすることにより、長期継続的に良質な運用の提供を目指すことがお客さまの最善の利益に資するものであると信じています。
プロダクトガバナンスの体制
商品組成時においては、商品所管部署が主催する運用委員会にリスク管理・コンプライアンス部門が参加し、商品の適切性に係る協議・検討を行います。
商品組成後は、各運用担当部署による自律的な運用品質管理に加え、運用リスク管理部署がモニタリングを行い、運用評価委員会にて組織的に共有するとともに必要なフォローアップを行います。
社外取締役のみで構成される「ファンドガバナンス会議」を2021年4月に設置し、「商品性」と「運用品質」について第三者検証を受ける体制としています。
りそなファンド評価レポート
上記の考え方や体制のもと、当社が運用する公募投資信託を対象に評価を実施し、その結果を「りそなファンド評価レポート」にまとめて公表しています。
評価方法や評価結果の詳細は、「りそなファンド評価レポート」をご覧ください。