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金融経済教育レポート Vol.3
栄東高校で出張授業を実施

2025年6月25日

未来資産形成ラボでは、2025年1月31日に学校法人佐藤栄学園 栄東高等学校(以下、「栄東高校」)の希望者56名に向けて、出張授業を実施しました。2022年から始まった栄東高校向けの授業も今回で3回目となります。1回目は高校1年生500名を対象に授業を行い、2回目は希望者を募り、グループワークなどを交えた形式で授業を行いました。そして3回目となる今回は、2回目の形式を踏襲し、更にブラッシュアップした内容で「ニュースと私と資産運用~風が吹けば桶屋が儲かる?~」をテーマとした授業を実施しました。本レポートでは、3回目の授業の様子をお伝えいたします。

出張授業の内容を生徒に伝えている、冒頭での写真

金融教育の授業内容

授業の内容は、以下の通りです。

  • インフレと私たちの生活について
  • お金を育てる手段「投資」について
  • 資産運用成功の3つの秘訣について
  • (グループワーク)グループでポートフォリオを作成してみよう!

今回は大きく分けて、4つのテーマについて授業を行いました。授業終了後は、生徒からの活発な質問もあり、今回の授業を通してより経済・金融に興味を持っていただけたのではないかと思います。

私たちの生活にも関係しているインフレの話

資産形成の必要性が高まっている背景には、インフレが関係しています。そのため授業の導入として、「最近身の回りでモノの値段が上がったなと感じることはありますか?」という問いかけを行い、グループディスカッションを実施してもらいました。すると生徒からは、「学校の自動販売機の飲み物の値段が上がっている」「学食の金額が上がった気がする」などの声があがりました。

さらにグループディスカッションでは、単に値上がりした商品の例を挙げるだけでなく、その背景についても考察してもらいました。値上がりの要因としては、輸送コストの増加、原材料の価格高騰、人件費の上昇など複雑に絡み合った理由が挙げられます。そのため、議論が行き詰まるグループも見受けられましたが、そうした場合には埼玉りそな銀行さまにもご協力いただきながら、各グループにファシリテーターとして未来資産形成ラボのメンバーや埼玉りそな銀行の社員が参加し、適切な助言やサポートを行いました。

生徒には、身近な出来事からインフレを考えてもらうことで、社会やニュースで取り上げられている事柄が実は自分たちの生活にも関係しているということを感じ取ってもらえたと思います。

最近身の回りで物価の上昇を感じることについて、ディスカッションのフィードバックを行っている写真

未来資産形成ラボが提供する金融教育

今回の金融教育を通じて、生徒の皆さんが社会や経済に対して非常に高い関心を持っていることを知り、その意欲と可能性に感銘を受けました。また中には起業を真剣に考えて事業計画書まで作成している生徒もいらっしゃいました。
他にも生徒からは以下のような声がありました。

  • 今まで知っているようで詳しく知らなかったお金の仕組みや流れについて、改めて正しい知識を得ることができた。
  • 専門的な用語が少ない解説で、とても分かりやすかったです!!
  • 実際に自分たちで数値を考え、シミュレーションすることが面白かった
  • もっといろんなパターンでポートフォリオを組んでみたい!

投資や資産運用は、生徒にとってまだイメージしにくいテーマかもしれません。しかし、今回の授業を通じて実際に体験しながら学ぶことで、学生にとって投資や資産運用に興味をもつきっかけを提供することができました。

今後も「誰にとっても資産形成がより身近で当たり前の未来を創る」という信念のもと、中学生・高校生に対しても金融教育などを通じて、分かりやすい・将来に役立つ資産運用や投資をお伝えできるように、内容をブラッシュアップしていきたいと考えています。

またこの授業をきっかけに、生徒の皆さんがこれからも社会や経済に目を向け、主体的に学び続けてくれることを願っています。