スマホ用ページはこちら

りそなローカルインパクト投資への道 第3回
りそなの日本株式インパクト投資とは?

そなの日本株式インパクト投資ファンドは、日本社会を取り巻くさまざまな社会課題の解決を目指して、2021年に新たに設定されました。

当コラムでは過去2回において「そもそもインパクト投資とは」「インパクトファンド運用者である私の思い」についてご説明して参りました。今回はいよいよ、「りそなの日本株式インパクト投資は、実際に何をやっているのか、具体的にどのような特色があるのか」についてご説明したいと思います。

りそなアセットマネジメントのパーパスと、インパクト投資のインテンション

りそなアセットマネジメントのアイデンティティー

SUSTAINABILITY REPORT 2022/2023,1ページより引用

上に示したのは、りそなアセットマネジメントのアイデンティティーです。

りそなアセットマネジメントでは、パーパス(存在意義)として「将来世代に対しても豊かさ、幸せを提供」すること、と定めています。私たちは資産運用業務に従事する者として、直接のお客さまや現役世代への豊かさの提供はもちろん、将来世代も見据えたうえで長期投資・責任ある投資を行っています。

では、どうしたら運用会社としてこのパーパスを実現することができるでしょうか。私は、投資先企業だけでなくお客様の生活の基盤でもある環境や社会がサステナブルであることが、お客さまからお預かりした資産を守りかつ、お客さまのサステナビリティを支えることに繫がると考えています。

インパクト投資のインテンション(意図)

インパクトレポート2023年版,5ページより引用

当社がパーパスを体現するための活動のひとつとして取り組んでいるのが上場株式のインパクト投資です。インパクト投資とは、環境や社会の課題を解決するなど、世の中に「良い影響=(ポジティブ)インパクト」を生み出すことを目的に据えて行う投資です。この「目的に据える」というところに大きな特徴があり、リターン獲得の副産物として位置付けているのではなく、意図して良い影響を生み出すことを目指すという強い意志が込められています。

インパクト投資では、環境や社会のサステナビリティを脅かす様々な課題を特定し、その解決策を提供し得る上場企業を厳選し、投資を通じて後押しします。当社のインパクト投資においても、どのような課題を解決するのか、どのような良い影響を生み出すのかをインテンション(目標)として定めています。「日本株式インパクト投資ファンド」の場合は、「『持続可能で住みよい日本社会』の実現」をインテンション(目標)に掲げ、そのために解決すべき社会課題として10の領域を定めています。これら日本社会の持続可能性を脅かす課題の解決に貢献することが、当ファンドが生み出すインパクトです。

りそなアセットマネジメントのパーパスとインパクト投資が目指す社会

インパクトレポート2023年版,7ページより引用

当ファンドでは、「『持続可能で住みよい日本社会』の実現」というインテンションに沿って、課題解決に貢献する投資先企業を選定し、投資先企業の皆さまの活動に長期伴走することで、インパクトに紐づいたリターンの獲得を目指しています。

りそな日本株式インパクトファンドの特色

当社のパーパスと、インパクト投資の繫がり、当ファンドのインテンションについてご理解していただけましたでしょうか。ここからはさらに一歩踏み込んで、当社のインパクト投資の特色について「長期厳選投資、インパクト評価・レポーティング、投資先との対話」の3つを挙げて説明させていただきます。

①長期厳選投資を通じ、社会課題解決に紐づいた高い投資リターンの獲得

りそなインパクトファンドの長期厳選投資

インパクトレポート2023年版,6ページより引用

世の中で解決が求められている社会課題を解決する方策として、民間企業によるイノベーション(技術革新や創意工夫)に期待が集まっています。深刻で複雑な社会課題に対して有効なソリューションを提供できる企業は、課題解決に大きく貢献すると同時に、差別化された市場で豊富なビジネス機会を獲得し、持続的な企業価値の拡大を実現することができると考えています。当社のインパクト投資では、このような企業を厳選し長期投資を行うことで、課題解決を後押しすると同時に、その果実として長期的に高いリターンを獲得することが可能である、と考えています。

②インパクト測定・評価を通じた価値の”見える化”とレポーティング

りそなのインパクト評価

インパクトレポート2023年版,6ページより引用

インパクト投資では、投資の成果として投資先がどのようなインパクトをどのくらい生み出しているのか、定期的に評価し、お客さまに見えるかたちでレポートしていくことを重要視しています。当社では年1回インパクトレポートを発行し、目標の実現状況や課題解決の進捗などについて、定量的な指標の設定に加え、定期的な評価や事例の紹介なども交えながら、皆さまと共に定点観測をしていきます。

③対話・エンゲージメントによる企業活動の後押し

りそなインパクトファンドの対話・エンゲージメントによる長期伴走

インパクトレポート2023年版,6ページより引用

長期投資を通じて目的とするリターンの獲得とインパクトの創出を実現していくために、投資先企業との対話・エンゲージメントを通じて、インパクトを生み出す事業活動を後押ししていくことも重要です。当ファンドでは、企業を単にリターンを獲得するための手段としてみているのではなく、インパクトを生み出す存在ととらえ、企業の活動が社会にもたらす価値に着目します。企業と同じ目線で同じゴールを目指す伴走者として、信頼関係の構築や、有意義な建設的な対話・エンゲージメントを行っていきます。

以上が、りそな日本株式インパクト投資ファンドの特色です。本当はまだまだお伝えしたいことがあるのですが、続きにつきましては、インパクトレポートをご覧いただければと思います。

次回からは、皆さまにより自分事として捉えていただくためにも、具体的な日本の社会課題と、その課題解決方策、インパクト評価について、例を挙げながらご説明していきます。

日本株式インパクト投資ファンドのインパクトレポートはこちらからダウンロードできます。(10.62MB)

りそなアセットマネジメント株式会社
株式運用部
チーフ・ファンドマネージャー 羽生雄一郎

PDF版はこちら↓

りそなローカルインパクト投資への道 第3回 りそなの日本株式インパクト投資とは?

執筆者プロフィール

羽生雄一郎

りそなアセットマネジメント
株式運用部 チーフ・ファンドマネージャー:羽生雄一郎

2009年にりそな銀行へ入社。

2014年より国内株アナリストとして運用業務を担当し、運輸、建設から自動車に至るまで、幅広い産業を分析。

各企業が提供する製品・サービスに対する社会からの要請度や、企業独自の価値創出力に注目して、持続的な成長性を見極めている。

2021年より「りそなローカルインパクト」を担当。

趣味はベランダ菜園。芽が出てスクスク育ち、果実が実るに至るまでの成長力、生命力からエネルギーをもらっている。

〈当資料に関するご留意事項〉

  • 当資料は、投資環境や投資に関する一般的事項についてお伝えすることを目的にりそなアセットマネジメント株式会社が作成した情報提供資料です。
  • 当資料は、投資勧誘に使用することを想定して作成したものではありません。
  • 当資料は、当社が信頼できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
  • 運用実績および市場環境の分析等の記載内容は過去の実績および将来の予測であり、将来の運用成果および市場環境等を示唆・保証するものではありません。
  • りそなアセットマネジメント株式会社が設定・運用するファンドにおける投資判断がこれらの見解にもとづくものとは限りません。
  • 当資料に指数・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権、その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
  • 当資料の記載内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合があります。