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やさしく解説 “りそにゃ”のお金のギモン 人生100年時代の生活とお金

第91回 年始に考える2026年の投資

新しい年が始まりましたね。

新年は投資を考える良い機会だよ。まずは年間投資額の上限が決まったNISA(小額投資非課税制度)の優遇税制をどう使うかだね。

大事な問題なのですか。

とても大事だよ。どのタイミングで投資するかは運用成果に多大な影響を与える。

言われてみればそうですね。

投資ではタイミングが非常に重要です。例えば2024年末の日経平均株価は約4万円でした。25年末は約5万円でした。昨年の株価は年間で約25%上昇しました。日経平均株価と連動する投資信託を買う場合、25年の年明けすぐに買うのと、年末近くに買うのとでは運用パフォーマンスンスに大きな差が出ました。年始すぐに買っていれば、年間の上昇率約25%が丸々享受できたのです。

総じてみると、上昇相場においては早く買い、下落相場では遅く買うのが得策です。統計的には年初に株式投資を行うと得策なことが多く、これは年初一括投資と呼ばれます。
では、株式相場が上昇相場か下落相場かは何で決まるのでしょうか。多くの要因がありますが、最も重要なのは景気です。景気が良ければ企業が増益基調になりやすく、株価を持ち上げる要因になります。景気が悪ければ、企業業績も株価も全て逆です。

NISAの年間の優遇税制が受けられる上限は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円、合計して360万円あります。累計での元本の上限は1800万円です。年が明けると、金融業界ではNISAをどう使うかが話題になります。今年が株価の上昇相場の年と見るなら早めに投資するのが得策ですし、そうでないと見るなら年始に投資を急ぐ必要はありません。一方、つみたて投資には相場観にまどわされない安定感があります。

そこで参考になるのが経済やマネーを専門に扱う雑誌です。年末年始に特集を組んで、今年の経済見通し、株価見通し、注目産業、注目企業、金利見通し、為替見通しなどを取り上げるのが恒例となっています。

NISAは25年6月で口座数が約2700万口です。26年度からは18歳未満の子ども向けのつみたて投資枠が創設されます。インフレはもはや定着した感があります。インフレの時代には、株式などインフレに強い資産に投資するのが得策です。年始は投資を考えるとても大事なタイミングだと思います。

(埼玉新聞 2026年1月12日掲載)

チーフ・エコノミスト/チーフ・ストラテジスト 
黒瀬 浩一

黒瀬浩一

1999年より20年以上にわたり、エコノミスト/ストラテジストとして資産運用業務に一貫して従事。「りそなの顔」としてBSテレビ東京「日経+9」、日経CNBC「昼エクスプレス」等のレギュラーコメンテーターを務めるなど、情報メディアへの執筆・出演も多数。2023年からNewsPicksプロピッカーに就任。資産形成Webメディア「finasee(フィナシー)」にコラムを連載中。

(著書)
「時代の「見えない危機」を読む ――迷走する市場の着地点はどこか」(2020年、慶應義塾大学出版会)

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(略歴)

  • ―1987年 慶応義塾大学 商学部を卒業後、大和銀行(現りそな銀行)に入行
  • ―1990年 ダイワ・オーバーシーズ・ファイナンス(香港)を皮切りに一貫して証券投資業務に従事
  • ―1996年 公益財団法人国際金融情報センターで米国担当シニアエコノミストに従事
  • ―1999年 信託財産運用部(現りそなアセットマネジメント株式会社)にて、一貫してエコノミスト、ストラテジスト業務に従事

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