1999年より20年以上にわたり、エコノミスト/ストラテジストとして資産運用業務に一貫して従事。「りそなの顔」としてBSテレビ東京「日経+9」、日経CNBC「昼エクスプレス」等のレギュラーコメンテーターを務めるなど、情報メディアへの執筆・出演も多数。2023年からNewsPicksプロピッカーに就任。資産形成Webメディア「finasee(フィナシー)」にコラムを連載中。
(著書)
「時代の「見えない危機」を読む ――迷走する市場の着地点はどこか」(2020年、慶應義塾大学出版会)
やさしく解説 “りそにゃ”のお金のギモン 人生100年時代の生活とお金
日本のサービス業は、訪日外国人から高く評価されているんだ。
そうなんですか。どんなところが人気なんですか。
日本人はチップなしでもサービスするよ。
それは外国の人には珍しいことなんですね。
セブンイレブンとスターバックスの共通点は分かるかな。
ワタシには分かりません。
アメリカ発祥だけど日本的サービスが高く評価されている。
アメリカ発祥のサービス業が日本で進化してより良くなった例は多くあります。セブンイレブン、スターバックス、ケンタッキーフライドチキン、ディズニーランドなどです。アメリカ発祥のセブンイレブンは1980年代に世界最先端のデータ経営として日本で開花しました。コンビニで売られているサンドウィッチは安くておいしいとして西洋人に人気です。スターバックスは本国では経営が停滞気味ですが、日本では好調です。ケンタッキーフライドチキンは外国人が日本でわざわざ食べに行くほど人気です。ディズニーランドは徹底したブランド管理で有名ですが、日本では本国とは違うオリジナルのアトラクションを許容するなど特別に経営の自由度を与えています。
総じて日本人は謙遜するので、日本のサービス業が諸外国より優れているとは思っていません。しかし、実際には本家に負けない、あるいはそれ以上と評価されるケースもあり、インバウンド客から人気を集めています。逆の立場で言うなら、日本人が外国で日本よりおいしい寿司やラーメンを食べるイメージです。こう考えると、いかに優れているかが分かります。
この背景にはいくつかの要因があります。まず挙げられるのは、日本人の細やかな心配りです。コンビニで弁当を買うとお手ふきが付くのは日本独特の心配りです。日本の多くの飲食店は愚直においしい味を守って収益のために犠牲にしません。日本では顧客を分け隔てなく接する接客文化が根付いており、それも高く評価されています。これらは広義の日本の文化であり、世界から高く評価されているのです。
経済が発展すると、農業など第一次産業から製造業など第二次産業へ、さらにサービス業の第三次産業へと比重が移ります。かつて日本はモノを作って輸出する輸出大国でした。しかし昨今は、インバウンド客の受け入れや飲食業の海外進出などへと比重が移っています。日本経済は、日本文化が世界で受け入れられることで進化しているのです。
(埼玉新聞 2026年7月21日掲載)

1999年より20年以上にわたり、エコノミスト/ストラテジストとして資産運用業務に一貫して従事。「りそなの顔」としてBSテレビ東京「日経+9」、日経CNBC「昼エクスプレス」等のレギュラーコメンテーターを務めるなど、情報メディアへの執筆・出演も多数。2023年からNewsPicksプロピッカーに就任。資産形成Webメディア「finasee(フィナシー)」にコラムを連載中。
(著書)
「時代の「見えない危機」を読む ――迷走する市場の着地点はどこか」(2020年、慶應義塾大学出版会)
(略歴)
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