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Resona Investment Outlook 2022 Autumn
(りそなの投資環境見通し)

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2022年11月15日
Resona Investment Outlook 2022 Autumn(りそなの投資環境見通し)

<もくじ>
1. 2022年8月央~2022年11月央のふりかえり
2. 2022年度後半~2023年の投資環境見通し【サマリー】
3. 2022年度後半~2023年の投資環境見通し【投資戦略・マクロ環境・金融環境】
4. 注目トピック:米・欧の金融政策正常化について
5. 主要マーケットの見通し
6. りそなの独自指標

2022年度後半~2023年の投資環境見通し【サマリー】

グローバル市場は『経済環境』と『金融環境』の変化を織り込みながら推移します。過去6カ月程度は「世界景気の減速」と「急激な金融引き締め」の組み合わせとなり、株式、債券いずれにとっても逆風の投資環境が続きました。この先は、「世界景気の底入れ」と「利上げ一巡」を織り込む局面へ移行すると予想されます。そのタイミングを見極めることが重要です。

金融政策については、複数の主要中銀が利上げ幅の縮小に着手するなど利上げの最終段階への移行が始まっています。年度末までには最終到達点(ターミナルレート)を模索する動きが拡がると予想します。米国については来年3月央のFOMCでFF金利を4.875%に引き上げ、その後は2023年末までその水準で据え置くと予想します。

世界景気については、引き締め効果と供給制約の緩和が相俟って、来年央には先行指標となるグローバル製造業PMIの調整が一巡すると予想します。順序としては、金融環境が、経済環境に先行して安定化するため、マーケットでは債券市場が株式に先行して落ち着きを取り戻す見通しです。株式が債券をアウトパフォームし始めるのは、グローバル製造業PMIが反転に向かう2023年央以降となる見通しです。従来のように金融緩和の後押しがあればV字型の株価回復が期待されますが、今回はインフレ警戒で金融当局の引き締め姿勢が続くことから、株価は企業収益の回復並みの緩慢なペースにとどまると予想されます。

グローバル投資環境

【投資戦略】先進国債券を「ややオーバーウエイト」に

資産配分:向こう半年程度は債券に対して「やや強気」、株式に対して「やや弱気」のスタンスをとるべきと考えます。米国をはじめ主要国の利上げの最終到達点(ターミナルレート)に関してはまだ不確実性が残るとはいえ、各中銀が利上げの最終段階入りを模索し始めていることから債券利回りの上昇余地は限定的と判断されます。他方、利上げの効果が実体経済に影響を及ぼすまでの時間差が半年から1年程度であることから、需要の減退がインフレ指標に表れ始めるのはこれから本格化することが予想されます。債券のリスク・リターンの相対比較は大きく改善していると言えます。他方、株式に関しては金利上昇によるバリュエーション調整が一巡し、この先は企業収益の悪化を織り込む逆業績相場に移行することが予想されます。当面、景気動向に左右され易い国・業種・企業には慎重なスタンスを維持すべきと考えます。

主要マーケットの見通し

資産クラス 推奨ウエイト 見通し(今後6ヵ月~1年程度)
国内債券 やや
アンダー
ウエイト
総裁・副総裁の任期が近づくに従い、日銀の政策修正の観測から金利上昇圧力が高まる展開を予想
国内株式 やや
アンダー
ウエイト
世界景気減速の影響を見極める“逆業績相場”が続く中、景気敏感業種のウエイトが高い日本株は劣後する傾向
先進国債券 やや
オーバー
ウエイト
米国は来年前半に5%前後まで政策金利を引き上げた後、23年末まで据え置きを予想。利上げは最終段階へ
先進国株式 中立 25%超の株価調整で景気後退リスクは概ね織り込んでおり下値余地は限定的。スタイルはグロース優勢に
新興国債券 中立 先行して利上げを進めてきた国については利上げ一巡の動きも。過度なドル高進行が最大のリスク要因
新興国株式 やや
アンダー
ウエイト
中国・台湾・韓国の東アジア3国が5割超の比重を占める。中国の経済政策と半導体市況動向が鍵を握る
国内リート 中立 海外リートに対する出遅れ修正は一巡。オフィス市況の回復鈍いが、利回りの高さから下値リスクは限定的
先進国リート やや
アンダー
ウエイト
長期金利上昇により相対的利回りが大幅低下。利上げ一巡は追い風だが、投資魅力回復には時間

りそなアセットマネジメント株式会社
運用戦略部 投資戦略グループ作成
(監修:チーフ・ストラテジスト 下出 衛)

〈当資料に関するご留意事項〉

  • 当資料は、投資環境や投資に関する一般的事項についてお伝えすることを目的にりそなアセットマネジメント株式会社が作成した情報提供資料です。
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