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Resona Investment Outlook 2023 Autumn
(りそなの投資環境見通し)

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2023年11月17日
Resona Investment Outlook 2023 Autumn(りそなの投資環境見通し)

<もくじ>
1. 2023年8月央~2023年11月央のふりかえり
2. 2024年の投資環境見通し
3. 注目トピック: 世界経済 不確実性の点検
4. 主要マーケットの見通し
5. りそなの独自指標

2024年の投資環境見通し【サマリー】

2024年中には、①世界景気が「減速」から「再拡大」、②米国金融政策が「利上げ」から「利下げ」、③日銀が「大規模緩和」から「正常化」に転換することが予想されます。投資環境としては重要な局面を迎えることになります。要点は以下の通りです。

  1. 世界景気:2024年前半は減速が進み、米国は軽微な景気後退局面に入ることが予想されます。これまでの大幅利上げの累積効果がサービス消費減退につながり景気を押し下げる展開が予想されます。過剰債務や過剰投資など経済の歪みが大きく拡大していないため、深刻な景気後退は回避され、24年後半には持ち直しの動きに転じると見込まれます。
  2. 米国金融政策:利上げは最終段階に達するものの、インフレ鎮静化が軌道に乗るまで政策金利は景気に抑制的な水準で維持される見通しです。利下げ開始は2024年後半が有望ですが、景気の減速度合いが大きくなった場合は、9月FOMCで提示された以上に利下げペースが早まると見られます。
  3. 日銀:YCCの枠組み撤廃、マイナス金利解除については、「2%の物価目標の安定的・持続的達成」が見通せる状態が前提と考えられ、その段階までにはまだ距離があると判断されます。ただ、非伝統的な政策を通常の政策に戻す目的から、24年前半にもYCCの一段の形骸化、マイナス金利をゼロに戻すまでの「正常化」が進められる可能性があります。
世界市場とグローバルPMI・日米長短金利

【投資戦略】 2024年前半の景気減速に備え、リスク資産抑制継続

資産配分:2024年前半の景気減速に備え、株式などのリスク資産のウエイトを抑制する戦略が適切と考えます。

想定されるシナリオは、①メインシナリオ:米国がマイルドリセッション(確率5割程度)、②サブシナリオ:米景気準軟着陸(景気後退なしでインフレ減速、確率3割程度)、③リスクシナリオ:米国の深刻な景気後退(景気上振れで利上げ再加速か、目先の景気減速が深刻化する場合。確率は各1割程度)の3つです。

米国景気の減速が顕在化するタイミングについては、利上げ開始から景気後退までの平均的タイムラグ:12-18ヵ月、余剰貯蓄の枯渇の時期などから24年前半を想定しています。 

主要資産クラス・通貨の見通し

主要資産クラス・通貨の見通し

りそなアセットマネジメント株式会社
運用戦略部 投資戦略グループ作成
(監修:チーフ・ストラテジスト 下出 衛)

〈当資料に関するご留意事項〉

  • 当資料は、投資環境や投資に関する一般的事項についてお伝えすることを目的にりそなアセットマネジメント株式会社が作成した情報提供資料です。
  • 当資料は、投資勧誘に使用することを想定して作成したものではありません。
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  • 運用実績および市場環境の分析等の記載内容は過去の実績および将来の予測であり、将来の運用成果および市場環境等を示唆・保証するものではありません。
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